【稜線がきれい】大菩薩嶺【富士山は心の目で見る】
ひさしぶりの本格登山 大菩薩嶺たのしかったねー
初心者向けの山っていうけどSTAY HOMEしすぎた運動不足の体には登り甲斐があったね
大菩薩嶺は景色が綺麗って話だけど、今回はガスっちゃってあんまりみえなかったのは残念だったね
チラッ
気づけば県外への登山へ行ったのは冬山だった1月の浅間山。
季節は春を越え夏を過ぎ、もはや秋のはじまりになっていました。
そんな中、久しぶりの登山は登りやすい山として有名な大菩薩嶺に行ってきました。
しかし、運動不足の体には大菩薩嶺でさえ登り応え抜群でした。
大菩薩嶺登山口までの道のり
一つは標高が低めの大菩薩峠登山口もう一つは標高が高い上日川峠です。
大菩薩峠登山口へは塩山から、上日川峠へは甲斐大和駅からそれぞれバスが出ています。
大菩薩峠登山口は標高が低い分だけ行動時間も長くなってしまうので、今回は上日川峠から登ることにしました。
新宿駅から甲斐大和駅まで
新宿から甲斐大和駅までは2通り。鈍行で行くか特急あずさに乗るか。
特急あずさに乗るメリット・デメリット
- ゆっくり朝ごはんを食べながら電車に乗れる
- 比較的綺麗なトイレが使える
- 甲斐大和駅始発のバスに間に合わない
鈍行列車で行くメリット・デメリット
- 始発のバスに間に合う
- 料金が安い
- 電車の中で何かを食べるときは気をつかう
というわけで、
今回は特急あずさに乗って行ってきました。
甲斐大和駅からバス
バス停は改札を出て左側。トイレは改札内か改札出て右方向へ行ったところに公園のようなものがありそこにもあります。比較的きれい。
始発バスである1便は8時10分発です。
今回は2便である9時20分のバスに乗る予定でした。
しかし、道路が混雑していたようで、10分以上遅れて出発となってしまいました。
本来40分くらいで着くところ、1時間弱かかって上日川峠へ到着。
予定より30分遅れで、登山口へ到着です。
登山開始
登山口にはちょっとオシャレ別荘風の山小屋があります。飲み物などもここで買えます。
そして、山小屋から2分ほど下ったところに公衆トイレがあります。それなりに綺麗。
ますは小屋の前のベンチで登山準備をします。
今回はまず大菩薩嶺の頂上を目指し、その後、大菩薩峠を経由して下山してくるという時計回りコースで登ることにしました。
ガイドブックなどもこの登り方をお勧めしているのですが、実際登ってみても時計回りで登ってよかったと思いました。
- 急登な唐松尾根を体力のあるうちに登りで通過できる
- 早い時間に景色の良い場所に到着できるのでガスが出る前に良い景色が堪能できるかも
- 大菩薩峠~上日川峠間は単調な道かつ歩きやすいので下山時におすすめ
というわけで登山開始です。
福ちゃん荘という小屋までは舗装道路と登山道が並走しています。
今回はせっかくなので、登山道へ。しかし、数日前の雨のせいで道がツルツル滑ってこわかった。
分岐
紅葉が始まりつつもまだ緑豊かな道をテクテク歩いていくと、小屋が見えてきます。
小屋といってもかなり立派な建物で旅館やお土産屋さんのようなたたずまい。
福ちゃん荘では『ほうとう』や他にもいろいろ食べることができるみたいでした。
近くにはテント場もありテント泊初心者にもおすすめなところではないかと思います。
もちろん、福ちゃん荘に宿泊もできますよ。
そして、ここで道は二つに分かれます。
一つは大菩薩嶺を目指す唐松尾根、もう一つは大菩薩峠を目指す道です。
今回は唐松尾根を登ります。
きついぞ唐松尾根
最初はのんびりとした登り道でこのくらいの登りだったら意外と楽勝じゃないと思いながら登っていました。しかし、この油断はあとで崩れ去るのです。
少しだけ紅葉も始まっていました(10月初旬)
そんな風にのんびりと登っていたらいきなり壁のような登り道
おわかりになるでしょうか、この登りの角度。
例えるなら、大倉尾根に斜度を加えた感じ。登るというより上にあがるというかんじでした。
でも、大倉尾根ほど長く続くわけでわなく、ここを登りきると絶景スポットとなります。
こんな登りはゆっくり丁寧に登っていきましょう。
山頂?
唐松尾根を登りきると、雷岩というところにでます。
人がたくさん休憩しているので、ここが山頂かなと思ってしまうのですが、山頂はもう少し先です。
このあと目指す大菩薩峠方面とは逆方向なのでまずは山頂に行くことにします。
雷岩の分岐から歩いて10分程度で大菩薩嶺山頂に到着です。
というわけで、山頂です。
山頂は全くと言っていいほど「わぁー、山頂だー」という爽快感溢れる景色はありません。
うっそうと木々に覆われ、ひっそりと山頂があります。雷岩あたりで休憩している人が多いのも、こっちが景色も見えないし、虫もたくさん出てきそうな感じだからではないでしょうか。
記念撮影を終えたらそそくさと雷岩まで戻りましょう。
雷岩で山コン
雷岩周辺はみなさん休憩したくなるようなところらしく
ほとんどの人がここでザックを下ろし、休憩をしていました。
我々もここでお昼休憩をしていたのですが、あとから10人前後の集団がやってまいりました。
登山サークルにしてはみんなよそよそしいし、一人だけテンション高めのお兄さんがいるし、男同士で固まってるしでなんだろなと思ってみていました。
漏れ聞こえてくる話を聞いていると、どうやらみなさん初対面で山コンでいらしているみたいでした。
確かに大菩薩嶺は適度な登りで、都会からのアクセスも良いので、山コンにぴったりな山かもしれません。
テンション高めのお兄さんは主催者のようで、男性のなかではその人が一番魅力的でした。
今日のランチ
さて、今日のランチです。最近は山でお湯を沸かすことさえ億劫になってきてしまっていて、コンビニパンばかり食べていました。
しかし、コンビニパンでは味気ない。でも、お湯を沸かすのもめんどくさい。
そんな人におすすめな山メシが、『駅弁を買ってくる&サーモスにお湯を入れてくる』です。
中央線沿線の山に行くときは、新宿や八王子など駅弁が入手しやすい駅からスタートできると思います。
とくにオススメなのが新宿南口にある駅弁屋さん。東京駅にある駅弁「祭」の縮小版みたいな感じです。駅弁屋さんの名前はその名も『頂』
山頂で食べるのにぴったりな駅弁屋さんです。
そして、今回のランチはこちら
人気駅弁を二つ合体させてしまったようなこのお弁当。おいしくないわけがないじゃないですか。
これにサーモスで持ってきたお湯でつくったフリーズドライのスープなどを合わせたら温かいものも食べられて大満足です。
綺麗な稜線
お腹もいっぱいになったところで出発です。
雷岩を越えて進んでいきます。ここからが大菩薩嶺のメインイベント。稜線歩きです。
楽しみにしていた美しい稜線歩き。
あれれ。
そうそうこういう感じですよ。
大菩薩嶺といえば富士山が見える山としても有名ですが。
隠れてます
稜線をテクテク進んでいくとちょっと雰囲気が変わったところにでます。
その名も
賽の河原
賽の河原とは『三途の川の河原』のことらしいですが、きっと三途の川もこんな雰囲気なんでしょうか。ガスガスな今日にぴったりな光景です。
親不孝の刑を償うために石積みをするのがこの賽の河原ならしいのですが、本当に石積み(ケルン)もありまして、おどろおどろしい雰囲気です。
意外なところに大菩薩峠
賽の河原からテクテク進んでいくと、山小屋が見えてきました。
どうやら大菩薩峠に到着したようです。
大菩薩峠という未完の傑作があるそうですが、そういうこともあってか大菩薩嶺といえば大菩薩峠が有名ですね。
写真に写る介山荘は「大菩薩嶺」の作者の中里介山から名前をとっているのでしょうか。
そういえば、観光案内とかでよく見る大菩薩峠の看板はどこにあるんだろうと思って探してみたら、介山荘のすぐ目の前という意外なところに立っていました。
介山荘は両側にお店があり観光地のお土産物屋さんストリート風な感じでした。
下山
介山荘を過ぎてすぐにトイレがあります。トイレと介山荘の隙間に小径があるのですが、ここが下山道のはじまりです。
まっすぐ進む道もあったりして、間違えそう。でも、まっすぐ進んでも遠回りですが下山はできます。
ここからの道はオフロード車なら走行できそうな幅の広い歩きやすい道でしたので、ハイスピードで下山します。
今回のコースタイムはこちらです
温泉へ立ち寄る
帰りも来たバスと同じ上日川峠からバスに乗ります。
しかし、帰りは途中下車をします。それはここ。
登山のあとの温泉は格別ですよね。というわけで、時間に余裕もあるので温泉にたちよることにします。
この温泉は日本でも有数のアルカリ温泉ということで入ってみるとぬるっとした感覚。お肌もきれいになるような気がします。
源泉の温度は三十数℃とのことで、沸かしているようですが、源泉とほぼ同じくらいの浴槽もあったり、露天風呂もあったりといろいろとお湯を楽しめます。
そして、湯上りはここ。
湯上りに大広間でのんびりするのもいいですね。窓から渓流が見えたりと大自然を感じながらコーヒー牛乳を飲むことができます。
本来ならば、帰りのバスは16:16が最終バスなので、ここから駅まではタクシーで帰ろうと考えていたところ、この日は17:00と17:30に臨時バスがでていました。ハイシーズンには臨時バスがでているようなので、安心して温泉に寄れますね。
久しぶりの登山で山も温泉も堪能出来て大満足の山行となりました。
今回のカメラはこちら