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のんびり登山日記 絶景+グルメ=ゆーとぴあ

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【公共交通機関で行く】秋の紅葉谷川岳【新幹線とバス】

 

紅葉真っ盛りの谷川岳に行ってきました。

谷川岳はいくつかの登山漫画でも舞台になっています。代表的なものとして『ヤマノススメ』。ヤマノススメでは肩の小屋に泊まって岳人の歌を歌っていました。

そして、もう一つ個人的におすすめなのが『未亡人登山』です。未亡人登山では第一話で谷川岳が出てきます。喪服を着て登山をしている未亡人との出会いが描かれています。未亡人登山は1話1座となっていて登山をしている人はもちろんこれから登山をする人にもわかりやすくておすすめです。

 

谷川岳は2000メートル級ながらアルプス並の絶景を味わえます。そして、ちょっと岩場もあって登山初心者からのステップアップにもってこいの山です。

ロープウェイで標高も稼げるため、登山をしない人でも絶景を眺めることができます。

今回も公共交通機関を使っていってきました。

 

アクセス

今回は新幹線を使って上毛高原駅まで行き、バスに乗り換え谷川岳ロープウェイへ

東京~上毛高原 ¥6,020

  たにがわ401号 東京(6:36)~上毛高原(7:53)

上毛高原駅のトイレが使用不可のため注意(11/02現在)

上毛高原谷川岳ロープウェイ

  関越交通バス 8:04発

 

この日は8:04発のバスの前に直行バスが臨時で出ていました。でも、満員で座れそうになかったため、定時運航のバスに乗りました。

 上毛高原駅の観光案内所でバスとロープウェイのセット券が買えます。

 

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セット券

行きは上毛高原駅を使い、帰りは水上駅を使う場合でもこのチケットを買った方が160円お得になるそうです。

自分はバスの中で小銭をワチャワチャ出すのが苦手なのでこういうチケットがあるとすぐに買ってしまいます。

 

秋めいている天神平

ロープウェイに乗っていざ天神平へ。紅葉も最盛期を迎えていたせいか登山客だけではなく景色を楽しむ観光客もたくさん来ていてロープウェイは大行列となっていました。この大行列が後々ピンチを招くとはこのときはまだ知る由もありませんでした。

ロープウェイから見る紅葉が赤や黄色も鮮やかで色鮮やかな天空散歩でした。こんなにきれいな紅葉を見たのは初めてかも。

(ロープウェイが混んでいて写真が撮れませんでした)

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すっかり秋ですね

 

ツルツル滑る登山道

テクテク歩いていくと木道が引いてあるのですが、その木道がとても濡れていて滑る。濡れているだけでなくどうやら霜が降りていたようで少し凍ってもいるようでした。そして、地面はぬかるんでいてぐちょぐちょです。転んだら確実に大惨事。慎重に歩きました。慎重に歩いたけれども、4回くらいツルッっと滑りそうになりました。

秋山登山の怖いところ。それが地面の凍結と地面のぬかるみです。

ぬかるみの道でも景色が綺麗なので景色に目を取られる。すると気が緩んで足元がすべる。この繰り返しです。

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絶景

避難小屋で休憩

転ばないように慎重に歩き続けて約1時間ほど小さな小屋が見えてきました。避難小屋です。

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見えてきた赤い小屋

3月ごろに来たときはこの小屋の屋根の上まで雪が積もっていてすっかり埋まっていました。谷川岳周辺は豪雪地帯といいますが、小屋が埋まるほど降る雪なんて想像もできません。そして、この豪雪が巡り巡ってJR東日本の駅で売っているFromAQUAになっているのです。

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小屋の内部

避難小屋の内部には会議室に置いてあるような簡易な机がありちょっと休憩して何かを食べるにはもってこいのところです。意外ときれいでした。

ここで休憩して、ランチパックを食べました。

ヤマザキ ランチパック 苺ジャム&マーガリン スイーツシリーズ×3個セット

 

岩場本番

避難小屋を過ぎると岩場が現れます。登山プロたちにとっては何でもないような岩場だとおもいますが、へっぽこ登山部としては満を持して行きたいところ。というわけで、今回はヘルメットを導入してみました。

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ヘルメット登山部

ヘルメットを導入した感想ですが、特に頭が重くなるということもなく快適。そして、ヘルメットをかぶっているという安心感からか岩場も自信をもって進めます。前の人が落石を起こしても多分それなりに大丈夫です。

今回のような混んでいる日は上から人が岩を落としてくることもあるのでヘルメットあると安心です。

岩場自体は頑丈な鎖もついており、つかむところも足を置く置き場もたくさんあるので、意外とヒョイヒョイと登れました。油断をしてスネを岩にぶつけて泣きそうになりましたが。

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天狗のたまり場に溜まる天狗たち

なんだこれというような長い岩場を乗り越えてグングン進んでいくと天狗のたまり場という場所に出ます。岩があると登りたくなるのが登山者というもの。早速登ってみましたが、結構怖かったです。上で立ち上がっている人の恐怖心ってどうなっているんでしょう。

 

登頂と思ったら

見えてきて見えてきた。いわゆるウィニングロード。ウィニングロードの先には人がたくさんいます。きっとあそこが頂上だ。わくわくしながら登っていきます。

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ウィニングロードだと思った道

登り切ってみると、なんということでしょう。ここは頂上ではありませんでした。谷川岳の肩です。肩の小屋がありました。

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肩の小屋

こじんまりとした小さな小屋です。売店もありちょっとした食べ物と飲み物を買うことができます。そして、宿泊することもできる小屋です。日帰りできる山に泊まる。なんという贅沢でしょうか。トイレもここにありますが、二つしかなく、しかも男女共用なので大混雑でした。

本当に登頂

肩の小屋の近くでお昼ご飯を食べてから本当の頂上へ登ります。

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トマの耳へ続く道

谷川岳は双耳峰といわれる山のひとつです。双耳峰とは猫耳みたいな頂上が二つある山のことを言います。なので、谷川岳の頂上はトマの耳オキの耳という名前がついています。トマ=手前・オキ=奥という意味だそうです。

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双耳峰の谷川岳

えっちらおっちら歩いて登頂です。

 

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山頂(トマの耳)

山頂の立て札がとても綺麗。今年建て直したのでしょうか。山頂からの景色もとても綺麗です。

今回はオキの耳まで行くのがめんどくさくなって来てしまったので、今回はここで登頂ということにします。

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トマの耳からオキの耳を望む

絶景すぎる

頂上からはもちろん絶景なのですが、もっとおすすめの絶景スポットがあります。

それは肩の小屋の前から眺める稜線です。

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美しい稜線

ちなみに雪山バージョンだとこんな感じになります。

 
 
 
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天神峠展望台へ行く

絶景を堪能したところで、下山開始です。

下山は登ってきた登山道と同じところを下っていきます。下山も終盤のところで分岐点につきます。

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分岐点

看板の下にうっすらと見えている「天神峠」に向かうことにしました。この分岐から約20分程度。ほぼ登りが続きます。下山からの登りは結構つらかった。

でも、登った人にしかわからないご褒美があります。

登り切った天神峠には展望台がありそこから見える景色が絶景です。


ぜひ時間があったら行ってみてほしいです。

バスに乗り遅れそうになる

天神峠からはリフトに乗って降りてくることができます。しかもこのリフトのスピードがとてもゆっくりゆったり。なんだか景色も合わさってユートピアな気分になりました。

しかし、ユートピア気分でロープウェイの方をみるとすごい行列!びっくりするほど並んでいました。ロープウェイに乗るまで30分以上かかったでしょうか。

ロープウェイ駅で朝買ったきっぷを見せると。

「バスもうないかもよ」と係員が言うではないですか。焦る。でも、ロープウェイは焦ってもスピードがあがるわけでもありません。

バス無かったらどうしようかなと考えているうちにロープウェイは到着。するとまだバス停に列があるではありませんか!

急いでバス停まで行きます。なんとか最終の17時3分のバスに乗ることができました。

帰りはバスで水上駅まで行き水上駅から電車に乗ることにしました。水上駅から小一時間、高崎駅で乗換です。高崎駅からは上野東京ライングリーン車に乗ることにしました。

駅弁を喰らう

高崎駅の乗り換えですかさず駅弁を買いました。高崎駅では「峠の釜めし」「達磨弁当」「達磨弁当(キティちゃん)」など買うことができます。

今回買ったのはこちら

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上州舞茸弁当

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鶏めし弁当

腹ペコだったので中身の写真を撮らずに食べてしまいました。

どっちもおいしいお弁当でした。同じ会社が作っているので、両方のお弁当で共通のおかずも入っています。

 

登ってみた感想

 谷川岳は思ったよりもハードな山でした。しかし、標高が低いながらアルプスに匹敵する稜線が見えるのはお得です。もっとハードな登りが好きな人は西黒尾根を使って登ってみてもいいかもしれませんね。

雪の時に谷川岳に登った時は木が生えていない印象だったのですが、今回登ってみて、結構登らないと森林限界を超えないというのを知って驚きました。木を超えるほど雪が積もっているということです。さすが豪雪地帯といわれるだけあります。

景色の綺麗さ:☆☆☆

岩場のアスレチック度:☆☆☆

アクセスのしやすさ:☆☆

 

冒頭で紹介した漫画はこちら