にっぽんひゃくげざん

のんびり登山日記 絶景+グルメ=ゆーとぴあ

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そして、頂上へ 白馬岳へのみち

前回、雷鳥を見たり、半分半分の天気を見たりで、じわじわと

標高を上げてきた白馬岳登山の続きです。

 

 

前回はこちらから。

galacy-mountain.hateblo.jp


 

じわじわと雲がとれてくる

標高が上がってくるにつれてガスがなくなってきました。これは晴れたのではなくどうやら雲の上に出たためのようです。

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雲海

このまま雲の上を歩けるんじゃないかと思うくらいの景色。

いつもは下から見ている雲を上から見ている不思議な感覚です。

こんな景色をみてしまうと『辛かった登り』・『もう帰ろうかと思った登り』そんな気持ちもすっかりどこかへ行ってしまいます。

でも、雲の下はきっと曇っているんだろうな。そう考えるとなんだか不思議な気持ちになります。

雲上の散歩道

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雲上の散歩道

空へ続く登山道みたいです。こんな景色を見ると気分も上がります。そして、道幅も広いし緩やかなので安心して歩けます。

ここまで苦労した疲れも吹っ飛びます。

こんなにいい天気で山に登ったのは久しぶり。ありがとうお守り

ありがとう気象神社

koenji-hikawa.com

そして、ここもまた半分半分の天気

ビクトリーロード

気持ちもたかまりルンルン気分であるいていると見えてきました。

ついに。

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ビクトリーロード

かれこれ3年くらいでしょうか、毎年毎年、天候に悩まされ登ることさえ許されなかった白馬岳。

そのTop of mountain ,Summit of Mt.Shiroumaが今この時目の前にあるのです。

ありがとう。誰にだかわからないけどありがとう。ありがとう山。

 

ブロッケン現象

山頂に向かう途中、崖の方に向かって手を振っている人々がいました。

なんだろうとみていると。。。。

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ブロッケン現象

初めて見ましたブロッケン現象

修験者などが阿弥陀如来が現れたと思い込むのもわかる気がする不思議な現象。

自分の影に後光がさしているので自分が神になった気分です。

 

頂上へ

ブロッケン現象をたのしみいよいよ頂上へ到着です。

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やったね頂上

ハイタッチをして登頂を祝います。

この一瞬のために登ってきたんだなー。

頂上に立つためだけが登山ではないと思っていても、やはり頂上にたつことは格別です。

ありがとう山、ありがとう天気。

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山頂から振り返る

こんなところを登ってきたんだ。。。

そして、とても美しい景色。こんなものが日本にあるなんて。

どんな山もきれいですが、やっぱり北アルプスの景色は格別です。

私なんて無理って思っている人も諦めないで登ってもらいたいなって思います。

自分も最初は無理だって思っていましたが、少しずつ歩いて少しづつ体力をつけて。

それだけする価値はある景色だと思います。

おじさんのレリーフ

山頂で感動して、元気になりました。とはいうもののここまでの道のりで体はヘロヘロです。

早く休みたい。

宿泊先の白馬山荘へ向かいます。

向かっている途中になんかレリーフがあるので行ってみました。

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おじさんのレリーフ

この人は松沢 貞逸さんという人で、白馬山荘の創業者。わずか7歳で家業の宿屋を継ぎ、17歳で白馬山荘を建てたというすごい人。37歳で亡くなったそうです。

ja.wikipedia.org

ありがとう松沢さん。松沢さんに手を合わせ、白馬山荘へ向かいます。

 

でっかいぞ白馬山荘

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白馬山荘

白馬山荘に到着です。右側に見える建物はなんとレストラン?カフェ?とりあえず、景色の良い食事ができ、ビールも飲めるすごいところです。

まずは、受付に行き、宿帳に記入します。今回は個室を予約していたので個室クーポンも一緒に渡します。

ここで、明日の朝ごはんはどうするか聞かれます。通常の朝ごはんは5時からとのことでしたが、込み合って遅くなるのも嫌なので朝弁当にしてもらいます。ついでに昼弁当も発注です。もうエネルギー不足にはならないぞ。

夜ごはん

部屋に入り、荷物を置きグダグダゴロゴロしました。至福の時です。そして、個室なので荷物を誰の目を気にすることなくぶちまけることができます。

今回泊まった個室は2畳の畳の部屋でしたが、もっとお金を追加するとベッド付きのスウィートルームに泊まることもできるそうです。山の上でベッド。至れり尽くせりです。

そうしているうちによるご飯の時間だよっていう放送が入ります。

いそいそと食堂へ行きます。

お腹がすきすぎていて写真を撮るのを忘れてしまいましたが5種類くらいちょいちょいとおかずが乗っていてご飯味噌汁食べ放題。山の上ならではのごはんでした。

一部うわさによると白馬山荘の夜ごはんは重箱に入っているとか聞いたことがありますが、個室に宿泊かつ事前に予約した人だけが食べられるそうです。

夕日と星空

ご飯を食べて、寝るにはまだ早いので外に出てみました。

ダウンを着ていないとちょっと寒いくらいの気温。

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陽が沈む

夕日の時間になってまいりました。Sunset.Twilight. かたはれどき。

雲海に陽が沈む。きれいですねー。

 
 
 
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 きれいだなーってボーっとしていると、今度は星空の時間です。

この日は月が満月気味だったので星みれるかなと心配だったのですが、

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山頂と星空

星がたくさん見れました。

寝られないぞ

夕日と星空を見て満足したので明日に備えて寝ます。

すぐに寝れたのですが、1時間もたたないうちに目が覚めてしまう。

そしたら、なんだか寝れなくなってしまいました。とりあえず目をつぶって横になっていましたが、頭の中がグルグルぐるぐる寝れません。

ということなので、サコッシュに忍ばせておいた、「白い粉」を取り出します。

合法白い粉。その名も「PL顆粒」。風邪薬です。

最近は薬局でも買えるようになったので、すぐ手に入ります。日常生活では眠くなる厄介な薬ですが、山では体に負担が少なく寝れる素敵な薬です。

それを飲んだとたん気を失うように寝ていました。

下山時に、後ろを歩いていたお兄さんが言っていました、「寝れない寝れないって思ってイライラすると余計寝れなくなんねん。目つむって横になってれば寝てるのと同じくらい休めてるっておれは思ってんねん」

確かに自分も結構寝れませんでしたが、目つぶって横になっていたおかげか寝不足感はほとんどありませんでした。

早起き早出発

今回は登ってきた道と同じ道を栂池まで下ります。

登りはかなり時間がかかってしまったために、今日は早起き出発です。

4時に起きて5時過ぎには出発しました。そんなに早出発ではないですが、朝ごはんを食べていると6時くらいになってしまうので1時間くらい時間を稼げました。

朝ごはんのお弁当は焼き鮭と漬物とご飯がモリモリ入ったお弁当でした。これでエネルギーも十分補充できました。

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朝焼けに染まる空

歩いているとちょうど山頂付近で日の出の時間でしたがちょっと雲がでていたので、地平線から上がるご来光はみえませんでした。

レモン水

今回、プラスチックの水筒を持って行ったのですが、ただ水を入れるだけだと飲むとき飽きるし。ということで、開発したのがレモン水。

乾燥したレモンのお菓子を持っていき、汲んだ水にいれます。ついでにクエン酸タブレットもいれたら即席のスポーツドリンクの完成です。

レモンの酸味がつかれた体に染み渡ります。お奨めですのでぜひ試してみてください。

美しい下山道

下山時は朝早くまだガスも上がってきてないので、より一層景色が綺麗です。

景色はきれいだけど、高度感を感じるので若干怖いところもあります。

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美しい景色

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美しい景色2

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いわひばり

同化して分かりにくいですがイワヒバリ?もいました。

白馬大池山荘で気を引き締める

美しい景色を眺めていたらあっという間に白馬大池まできました。

山頂から約3時間の8時半につきました。

このころにはもうお腹ペコペコ。朝8時台なのに、もうお昼ご飯を食べます。

白馬山荘で作ってくれた昼弁当は魚のフライと唐揚げ、おかかの入った海苔弁当。

結構なボリュームでカロリー補給も充分です。

だいたいの人が白馬大池で一服してから下山をしていきます。

ここでヘルメットを装着したり、靴の紐を締めなおしたりみんなそれぞれ来るべき岩の道へ備えます。

雨・あめ・アメ

さぁ、岩の道へ突入です。池のほとりの岩の道は歩きにくい。

そして、白馬乗鞍岳への登り返しも地味につらい。

岩々な道を転ばないように慎重に降りてきます。

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下山

岩に対する人の大きさ。とにかく歩きにくいです。

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岩の隙間にはまる

歩いているうちに、ガスが出てきて、ミスト状の雨が降ってきました。

まだ、体を濡らすような雨ではないですが、これが小粒の雨となり岩を濡らすようになると大変です。

丸がついている岩を目印に慎重に下ります。しかし、急ぎます。

お腹がすいても食料を出せる場所もないのでアメを舐めてしのぎます。

精神統一をして転ばないように歩きました。

約2時間くらいかけて天狗原まで到着です。

おかげさまで、雨は本降りになることなく降りてこれました。

これも気象神社の御利益でしょうか

 

銀嶺水

天狗原を過ぎたあたりに、水場があります。

その名も銀嶺水。

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銀嶺水

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銀嶺水の看板

この水飲めるのかな。看板があるからきっと飲めるだろう。と迷いに迷い飲んでみることにしました。

そしたらどうでしょう。この味。おいしい水。つめたくて甘味があるようなとってもおいしい水。生き返ります。

無事生還

ここまでくるとあとは樹林帯の道を下るのみ。最後まで気を抜かずに歩きました。

段々と近づいてくる栂池自然園。そして、ついに見えました。

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お疲れ様の看板

登山口にあるお疲れ様の看板。

とうとうついに下山。無事生還です。

本当に良かった。本当に疲れた。しばらく山はいいかな。でも、また絶景をみたい。

複雑な気持ちが頭の中を駆け巡りました。

下山後のたのしみ

下山後の楽しみといえば、失ったカロリーを補給すること。

まずはずーっとコーラが飲みたかったのでコーラを購入。

そして、栂池山荘で売ってっている「さるなしソフトクリーム」を買いました。さるなしソフトはちょっとキウイフルーツのような味がしておいしかった。

その後、ロープウェイ麓まで下り、まずは「栂の湯」へ入浴です。

温泉に入ってきれいさっぱり。登山後の入浴は本当に気持ちいいです。

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フルーツ牛乳

温泉に入ったらこれ飲んじゃいますよね。

そして、次はこれ。

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おしゃカフェ

栂池に来るといつも行っちゃうおしゃカフェで「プルドック」というものを購入。

これもまたおいしかったなー。ソーセージの上に豚肉のほぐしたやつが乗っていておいしい。パンも地元で作っているみたいで地産地消のようです。

その後、バスに乗って長野駅まで行ったのですが、まだまだ食い意地は止まりません。

バスから新幹線まであまり時間がなかったので、お弁当を購入。

ソースかつで有名な明治亭が長野駅にもあるのです。時間があったらレストランで食べたかったのですが、今回はお弁当。

meijitei.com

このお弁当を新幹線の中で食べながら帰路へついたのでした。また食べ過ぎた。。。

 

今回の登山は久しぶりに本格的に登ったせいか体力的にもつらかったですが、晴れていい景色が見えたのでとってもよい山行になりました。

白馬岳はまた行きたいけど栂池からはもういいかな。