ランチパックの栄養で白馬岳に登る
9月の連休をつかって念願の白馬岳に登ってきました。
あこがれのあの稜線の上をあるけるのか!?
- 特急あずさに乗り込む
- 栂池山荘に前泊
- 朝弁当で出発
- 絶景の登山道
- ランラン天狗原
- 様子がおかしくなってくる
- テトラポット?
- 時間かけすぎ
- ガスガス
- 雷鳥に出会う
- 足が動かない
- 小蓮華山へ到着
- 半分晴れて半分曇り
- 気象神社の御利益
特急あずさに乗り込む
いつものように特急あずさで白馬駅まで行きます。白馬方面まで直通のあずさは1本しかありません。あずさ3号南小谷行きです。
朝も早いのでとりあえず唐揚げ弁当を駅で購入し、車内で食べます。これから山に登るのでカロリー過多でも気にしてはいけません。むしろカロリー摂取に務めなくてはいけないのです。
そうしているうちに電車は白馬駅へ到着です。
栂池山荘に前泊
もう何度行ったことでしょうか。白馬岳に登ろうと栂池自然園に行きましたが、雨で登れず、台風で登れず、すっかり栂池自然園の常連です。自分の庭みたいなものです。
電車での長旅ですっかりお腹がすいたので、まずは栂池ヒュッテに吸い込まれるように入っていきました。
栂池自然園は標高1850mくらいなのですが、普通の食事ができてしまいます。
今回発注したのはこちら。
サラダもセットでついてきます。太めのパスタでおいしかったー。
腹ごしらえ後は栂池自然園を散策しました。
夜は宿泊先の栂池山荘で、馬肉やら信州サーモンやらを堪能し幸せな1日を過ごしました。
カロリー過多な気もするかもしれませんが、これから山に登るのです。むしろどんどんカロリーを摂取しましょう。
朝弁当で出発
栂池から白馬岳までのコースタイムは8時間かかるとか10時間かかるとかいろいろな説がありますが、とりあえず長丁場ですので、朝ごはんを食べずに朝弁当にしてもらうことにして出発することにしました。
栂池山荘では、食堂の冷蔵庫に弁当を入れておいてくれるのでそれを自分で取り出して食べるスタイルです。
朝も早いのでお腹もそんなに働いていないので、お弁当を半分だけ食べて半分は持っていくことにしました。
絶景の登山道
この日は天気も良く、標高を上げていくにつれて自然園越しに雄大な山々が見えてきました。
今日、あの山の上に立てると思うとわくわくドキドキが止まりません。
ランラン天狗原
小一時間、木々の中の登山道を登っていくとパーッといきなり景色が開けます。
天狗原に到着です。
ここは木道が設置されているので、歩きやすく思わずスキップしたくなってしまいます。しかし、スキップしているといきなり木道が狭くなるので注意が必要です。
様子がおかしくなってくる
天狗原を過ぎたところで段々様子が一変してきます。
岩がゴロゴロゴロゴロ。岩っていうかもはや石壁みたいなどでかい岩。
写真では伝わりにくいですが、これは結構な斜度の登りです。
まわりの人たちも「ここはストックしまった方がいいよ」とか「ヘルメット装着」とか言ってます。
登山地図や山情報サイトにはそんなに危ないということは書いていなかったのですが、結構難易度高いなと個人的には思いました。百名山恐るべし。
なんとか岩々をよじ登り白馬乗鞍岳を登頂しました。
テトラポット?
そして、登山道は相変わらず岩のオンパレード。岩の上をピョンピョン飛んでいくような感覚です。
まるで釣り人がテトラポットの上を歩くかのように巨大な岩の上を歩いていきます。
ここなんてただの岩が並んでいるように見えますが、れっきとした登山道です。しかも、岩と岩に隙間が空いていて落ちたら多分骨折です。
北アルプス恐るべし。そして、こんな道をテント装備でヒョイヒョイ進むプロ登山者たち。そして、地図には危険と書いていない。地図に危険マークがついているところはどんなに恐ろしいのかと想像を絶してしまいます。自分にはまだ白馬岳は早かったのかなんて後悔も若干し始めます。
「北アルプスといわば稜線歩き☆」なんてメルヘンチックな妄想を打ち壊してくる乗鞍岳から白馬大池までの登山道。これがきっと北アルプスの洗礼なのです。
ちなみに想像上の登山道はきちんと後ほど実際の登山道として出てきます。
時間かけすぎ
そんなこんなでなんとか白馬大池にたどり着きました。
のんびりのんびり歩き、休憩を取りまくったせいか、標準3時間のところ4時間半もかかって到着です。
ここで朝残していた弁当の半分を食べます。この選択が後々重大な影響を与えてしまうとはこのときにはまだ気づいていないのでした。
白馬大池はこんな山のなかにこんなでっかい池があるのか!というくらい意外にも大きな池です。どうやらここにはサンショウウオが生息しているようなのですが今回は見ることができませんでした。
白馬大池のまわりにはチングルマが群生しているのですが、フワフワの綿毛になっていました。もう秋もすぐそこまで来ているのですね。
ガスガス
白馬大池を過ぎるとこれぞアルプスという登山道になってきます。
気持ちも高まってきます。
気持ちの高まりと比例するかのようにガスガス濃度も高まってまいりました。
白馬大池から小一時間歩くと「船越ノ頭」という場所に到着です。
船越ノ頭というだけあって断崖っぽいのですが、真っ白過ぎて何が何だかよくわかりません。船越英一郎ごっこもこんな真っ白ではリアリティに欠けるので、今回は止めておきました。
そして、このころから段々足取りが重くなってきました。力が出ない。。。
雷鳥に出会う
船越ノ頭から小蓮華山へ向かう途中でなんと雷鳥に遭遇しました。
ガスガスで景色が見えないときには雷鳥が出やすい。景色が見えなくてもがんばって歩いてきたご褒美かのようにテクテク雷鳥が歩いていました。
4羽ぐらい一緒にいたので、今年産まれたヒナとそのお母さんなのかな。
とても癒されました。
足が動かない
雷鳥を見て癒されたのですが、雷鳥が出現したのにもかかわらず、足が重くて雷鳥に駆け寄ることができませんでした。
何かおかしい。自分の体に耳を傾けてみます。
どうやら腹ペコなようです。
ザックの中にランチパックを入れていることを思い出し早速食べてみました。
いつ食べてもランチパックはおいしい。このときはシーチキン味を食べました。
ランチパックは割と賞味期限長めで、山に持っていくと包装が気圧で膨らむのでつぶれることもなく尚且つおいしい。
ランチパックは行動食におすすめだと個人的に勝手に思っています。
小蓮華山へ到着
ランチパックで栄養を補給し足取りも軽くテクテク歩いていくと小蓮華山に到着です。
小蓮華山には男のロマン:鉄剣がそびえ立っていました。
相変わらず景色はガスガスですが、こういうアトラクション的なものがあると気分も上がってきます。
そして、ここでもまたランチパックを投与、違いましたランチパックを食べます。もはやランチパックジャンキー。ランチパックの栄養で歩みを進めるのです。ここでは、ランチパックたまご味を食べました。
たまご味の方がシーチキン味よりも力が出た気がします。
個人的には焼きそば味とかパスタ味のランチパックで炭水化物in炭水化物の効果を今度試してみたいと思っています。
半分晴れて半分曇り
常に白馬の町の方角から風が吹いているようで、栂池自然園側から雲が上がってくるみたいです。
なので、半分だけ曇りで半分晴れという不思議な光景に出会うこともできました。
普通に街にいたら出会えないような光景。こういうのも山のたのしみの一つだなって思います。
そして、このあと山頂へ到着するのですが、その後の様子は次回へ続く。。。
気象神社の御利益
今回の山行は絶対に晴れてほしいので、高円寺の気象神社へ行ってきました。
気象神社は映画「天気の子」に出てくる神社のモデルになったといわれていますが、映画のように大きなお社はなく、高円寺氷川神社のよこにひっそりと小さなお社が立っています。
そこでは「晴守」というお守りが売っています。
晴守をザックに装着し登りました。
果たして、お守りの御利益はあったのか。次回へつづきます