【湯河原温泉】源泉上野屋に泊まって何もしないを楽しむ日【泊まって止まって泊まるだけ】
湯河原温泉の源泉上野屋に行ってきました。
由緒正しき温泉旅館という言葉が合う上野屋さん。
建物は千と千尋の神隠しのような忍者屋敷のような建築様式が歴史を感じさせます。
そして、旅館名にあるように敷地内に源泉があるので良質のかけながしの温泉の入浴することができます。
いつもは旅に出ると忙しく慌ただしくいろいろ詰め込んでしまいますが、今回は温泉旅館を楽しむだけということをテーマに行ってまいりました。
いざ奥湯河原温泉へ
今回宿泊する源泉上野屋は神奈川県西部にある湯河原町というところにあります。
神奈川県をヒトコブラクダに例えると後ろ脚付近になります。静岡県との県境で箱根町のお隣です。
湯河原を拠点に小田原・箱根・真鶴や伊豆方面に足を延ばすこともできる比較的良い立地といえます。
湯河原町には東海道線の湯河原駅があります。特急を使うと東京から約1時間、アクセスの良さも魅力です。
今回は近いので特急を使わず東海道線に乗っていってきました。でも、旅情感を出したいので、敢えてグリーン車に乗ってみました。
快適に電車に揺られること約1時間、湯河原駅に到着です。
ちょうどお昼時でお腹が空いていたので何か食べようと思ったのですが、温泉最寄り駅にありがちな駅前には食べ物屋さんがほとんどないというパターン。目の前のお土産物屋さんの2階の食堂か喫茶店、少し歩くとラーメン屋さんとお蕎麦屋さんがありました。奥湯河原方面に足を延ばせばおしゃれなカフェやレストランなんかもありますが、今すぐ何か食べたい。
ということで、今回はお蕎麦屋さんで軽くおそばを食べました。夜の豪華な食事に向けてここでお腹いっぱいにするわけには行けません。
お蕎麦で小腹を満たしたところで、奥湯河原までGo!
湯河原駅前は降りてすぐ手湯があったりしてちょっとした広場になっています。そして、国立競技場を設計したことでも有名な隈研吾事務所が設計したということで木をふんだんに使った建物になっていて、いかにも温泉地に来たという旅情感を湧き起こさせる造りになっております。
そんな湯河原駅前はバスターミナルもあるので、そこから奥湯河原を目指します。
バスは15分に1本程度の間隔で出ています。
バスに揺られ20分弱、奥湯河原へ到着です。
チェックインの時間までまだ少し時間があったので、万葉公園でも散策しようかなと思っていたらちょうど今、万葉公園は改修中でした。
万葉公園(2020年4月~2021年3月 整備工事の為ご利用できません) | 観光スポット | 湯河原温泉 公式観光サイト
万葉公園には独歩の湯という大きな足湯施設があったあったのですが、それも閉園してしまったようです。
しかし、改修後には日帰り温泉施設ができるようでよりパワーアップした万葉公園になるようです。
いざ源泉上野屋へ
チェックイン可能時間の15時になりましたので、上野屋へ参りました。
入口の看板からして伝統を感じさせるフォントです。
上野屋の玄関です。自動ドアではなく引き戸ですので、おばあちゃん家感覚でガラガラと開けて入りましょう。そうすると仲居さんがお出迎えてくれます。
そして、書類にいろいろ記入をするのですが、なんと玄関入ってすぐ右側に応接室というものがありそこでいろいろ記入しました。
応接室は大正ロマンを感じさせる造りでタイムスリップしたような感覚になります。
書類を記入し終えるとお部屋へご案内です。
今回は32番というお部屋に泊まりました。なんとかの間とか名前がついているのではなく、部屋番号なのですね。上野屋の内部は増築を重ねたのか内部構造が複雑で初めてだと迷うこと間違えなしです。部屋番号を忘れずに覚えておきましょう。
お部屋内部です。8畳くらいが2部屋ありました。手前の部屋には今は懐かしの鏡台があります。そして、温泉旅館といえば、窓際の応接スペースのような謎スペース。ぼーっと過ごすのにぴったりの日当たりスペースがありました。窓の外には中庭があって、カエルの置物が置いてありましたよ。
温泉を堪能する
露天風呂に入る
まずは温泉に入りたいということで、温泉に行くことにしました。上野屋には4つの温泉と足湯があります。大風呂2つと露天風呂が大小1つづつです。
今は大風呂含めてすべて貸し切りで運用しており、早い者勝ちで入れるということでした。
大風呂の場合は入り口に『入浴中』の札を掛けてカギを掛けて入浴します。
そして、すごいシステムだとおもったのが、露天風呂。露天風呂の更衣室の電気をつけると旅館内に2か所ある行灯と連動しており、その行灯が灯っていなければ、空いているんだなと分かるシステムになってました。
まずは、露天風呂から。大きい方の露天風呂に入ったのですが、奥湯河原の自然の眺望がとてもよかったです。
お湯は無色透明無臭でPH8.5でアルカリ性です。ナトリウムを含んでいるせいなのか源泉の出口に白い塩のようなものが堆積しておりました。
足湯に入る
足湯にも行ってみました。
足湯は別館の最上階にあります。足湯の隣には文豪が逗留して小説を書いていそうな小部屋があり休憩室になっていました。
足湯も景色が良く、湯河原の山々を眺めることができます。そして、足湯から源泉のやぐらを見ることができました。
足湯は檜造りでとても清潔感がありきれいです。湯温も程よい温度で、足しかつかってないのに全身ポカポカになりました。
足湯にはタオルが用意されているので、部屋から手ぶらで行ってたのしむことができます。また、寒さ対策用の上着も置いてあるので浴衣でいっても大丈夫です。
これら以外の温泉
他にももう一つの露天風呂や大風呂にも入ってみました。
小さい方の露天風呂は景色を堪能できないのですが、こじんまりとしておりカップルや一人でたのしむ方がいいかもしれません。
大風呂は浴槽が二つあり、熱めと通常温がそれぞれ入っていました。
どのお風呂もきちんと掃除されており清潔感があってとても良かったです。
旅館内探検
温泉に入ったところで、ちょっとだけ旅館内を探検しました。
今回泊まった部屋は別館にあります。
そして、温泉はすべて本館の中にあり、その本館も玄関棟と部屋がある棟が渡り廊下でつながっているという複雑な造り。
なんといっても印象的だったのが、階段。
古い造りなのでバリアフリーとは無縁の急な階段がまるでお城か御殿かというようなイメージです。
他にも意匠を凝らした窓枠やアンティークな机などタイムスリップしたような感覚になるお宿です。
お食事
ゴージャスな夕食
今回の宿泊プランは部屋食のプランでしたので、お部屋でお食事を食べます。お部屋までお食事を持ってきてくれて、お茶まで入れてくれてフルサービスで至れり尽くせりです。
まずは旬菜盛
食前酒の梅酒を飲んでから頂きます。
鱒のお寿司やめずらしいなと思ったのが銀杏豆腐。銀杏の味わいがする不思議なお豆腐でおいしかったです。そして、なんとサービスでパイ包みの魚介スープまで出してくれました。これはすごい。
そして、焼き物です。焼き物はカマス杉板焼き。
リンゴが添えてありました。杉板焼きは魚の身に杉の香りが移っていて上品な味わいでした。丁寧な仕事をしていますね。
そして、マツタケの土瓶蒸しまででました。なんて豪華なのでしょうか。
マツタケの香りがとてもよくておいしかったです。
どのお料理も出汁の香りと味がしっかりしていて、薄味なのですが本当に上品な味わいでした。
今回のお料理の献立はこちらです。
本当にどれもおいしくて、そして色々な種類の食べ物がたくさん出てこれぞ旅館のお食事という感じでした。大満足です。
朝食
朝食もこれぞ旅館の朝食という感じで期待を裏切らない献立です。
海に近いということもあり、アジの干物がとても肉厚で脂がのっていて、めったに食べられない逸品でした。そして、小田原が近いこともありかまぼこもおいしい。まぐろと納豆もおいしかった。
どれを食べてもおいしかったのですが、しじみの味噌汁が鍋で出てきてびっくり。
しじみと海苔が入っていておいしい味噌汁でした。
朝食も全部優しい味がして日本の旅館っていいなと思う朝の始まりになりました。
おいしいものを食べると幸せになりますね。
温泉旅館で過ごす休日
今回は早めにチェックインしてのんびり過ごそうと計画していましたが、計画している段階では、のんびりするだけで何もしなくて飽きないかなって思っていました。
いざ旅館に行ってみると温泉を巡ったり、ぼーっとしたり、本を読んだりであっという間に時間が過ぎてしまいました。1泊だけでは足りないという感じです。
本もたくさん読むぞと思っていたのですが、あまり読み進むことができず仕舞い。
温泉旅館には時間泥棒がいるようです。でも、この時間の使い方が贅沢なのかなって思いました。
のんびり過ごすだけすごす休日はとっても贅沢なものですね。
Go Toキャンペーンとかながわ県民割の合わせ技の凄まじさ
今回の旅はGoToキャンペーンとかながわ県民割を併用していってきました。
その割引率のすごさといったらもうびっくりです。
旅館の代金:2名¥41,800+入湯税¥300
GoToキャンペーン割引:Δ¥14,630
かながわ県民割:Δ¥15,000
支払額:¥12,470 → 一人当たり¥6,235
プラス¥6,000の共通クーポン
実質支払額=¥6,470
驚きの割引で泊ってしまいました。なんてお得。
ゆっくり温泉で過ごして何もしないで帰ろうと思っていたのですが、¥6,000の共通クーポンをまだ消費していません。
地域共通クーポンを使うために小田原に行ったよ
というわけで、小田原編につづきます!