茅野駅から歩いて諏訪大社に行ってみる
2020年の初詣に諏訪大社に行ってきました。
登山で茅野駅へ行く機会は何度もありましたが、実は茅野駅は諏訪大社の最寄りでもあることを知りませんでした。
ひょんなことから諏訪大社が茅野駅から行けることを知り、行こうと思って買っていた特急あずさのきっぷを山に行くのがめんどくさくなってきたため、俄然興味が湧いていた諏訪大社へ行くために転用しました。
なぜ諏訪大社に興味が湧いていたかというと、その興味のもとはラノベで読める古事記です。ラノベ古事記を読んで以来、日本の神様に興味津々だったために今回は山行をとりやめ神社巡りに出発です。
今回は
などを中心に書いていこうと思います。
あずさに乗って茅野駅へ
今回は1か月以上前から茅野へいくことを計画していました。そのため、JR東日本のえきねっとで購入できる「お先にトクだ値」を利用してきっぷを買いました。
お先にトクだ値はあずさの場合は30%オフで購入することができます。
他の列車に振替はできないなどのデメリットもありますが、グリーン車が普通車よりも安く買うことも可能になるので、ゆったりとグリーン車を利用したりしています。
たまに限定のお先にトクだ値スペシャルなんかもあり、その場合はなんと50%オフになったりもします。
諏訪大社とは
今回目指す諏訪大社とは、諏訪湖の周辺にある4つの神社のことです。
茅野駅から行ける諏訪大社は前宮と本宮。あと二つは春宮と秋宮といい下諏訪駅が最寄駅です。
ラノベ古事記から得た知識によると諏訪大社の神様はタケミナカタという神様で、もともとは出雲地方の神様とのことです。そして、いろいろあってタケミカヅチという神様に力比べで負けて諏訪まで逃げてきたとのことです。
6年に1度行われる祭りで、大きな柱を切り出して神社まで引きずって運んでくることで有名なお祭りです。
特にすごい勢いで坂を下り降りる「木落とし」はニュース映像でも使われていますよね。
次回は2022年に行われます。
茅野駅から諏訪大社前宮へ
公共交通機関で諏訪大社へ行くにはどうすればいいのか調べてみたのですが、ちょうどいい時間のバスも見当たりませんでした。
というわけで、茅野駅から徒歩で向かうことにしました。
グーグルマップのナビに従って歩くこと30分。
特に迷うこともなく前宮に到着できました。道も平坦なので、歩いても苦になりません。歩くのがどうしても嫌な人はタクシーで行きましょう。
前宮
前宮は規模はさすが諏訪大社というだけあってとても大きいのですが、素朴な造りの神社でした。
自然と調和した凛とした雰囲気が好きな方などにはおすすめの神社だと思います。
境内のなかに小川が流れていてそのせせらぎもまた良い雰囲気です。
御柱
参拝をしたあと、神社の脇の方へ行ってみました。
もちろん前宮にもありました。
御柱を裏から見てみると引きずられてきたのですり減って平らになっていました。
ただの木の柱なのですが、なんとも神々しい感じがしました。
そして、諏訪周辺ではどんなに小さなお社にも必ず御柱が4柱建てられていました。諏訪以外では見たことがないので、諏訪独自の文化なのでしょうか。
諏訪大社本宮をめざす
前宮の参拝が終わったので、次に本宮へ行くことにしました。
前宮から本宮へまっすぐ道を進むだけでたどり着けます。
前宮から本宮まで徒歩で30分くらいです。
歩いている途中にすごい神社がありました。
200段もの階段を登らないと参拝できない神社。その名は北斗神社です。とにかく階段が急斜面でしかも200段。階段が苦手なので今回は参拝を見送りましたが頂上からの景色はとても綺麗だそうです。
本宮大人気
北斗神社から5分ほど坂道をのんびり登っていくと本宮に到着です。
本宮は前宮と雰囲気が一転。荘厳な感じです。鳥居も大きいです。
そして、渡り廊下を歩いて拝殿へ向かったりとかなり大きな神社でした。
本宮は前宮と違いとてもたくさんの人が来ていて、参拝するための行列もできていました。
本宮には境内のなかに温泉が湧きだしており、そこで手を洗うことができます。温泉の温度はそこまで高くなくぬるめでした。
他にも、とても大きな1枚革の太鼓や土俵もあったり、にぎやかなイメージの神社でした。
参拝後は参道にあるお茶屋さんに寄りました。
のんびりと甘酒飲み、もつ鍋を食べ休憩です。参拝後に飲む暖かい甘酒は冷えた体に染み渡り初詣の定番に自分の中でしています。
上諏訪まで歩く
ここで次にどうするか、どこに向かうかという難問にぶち当たりました。
正解は歩く場合は茅野へ戻る。タクシーの場合でも茅野へ戻るが一番近いと思います。
ここでなんと上諏訪まで歩くという選択をしてしまいました。
どういうわけか、うっかりしていました。でも、歩いてみるとうっかりで済まされる距離ではありません。2時間弱の徒歩です。
途中、トイレに行きたくなりどうしようかと思っていたところでコンビニに救われるなどのトラブルもありながらなんとか上諏訪までたどり着くことができました。
もし茅野駅から諏訪大社に行ったのならば、茅野駅へ戻るのが正解です。
決して歩いて上諏訪まで行くという選択をしないようにしてください。
でも、上諏訪まで歩いたおかげで途中にある高島城を見ることができました。
信州と言ったら蕎麦
長時間歩き続けてさすがにお腹ペコペコです。
諏訪湖はワカサギが釣れるということなので、ワカサギのフライか天ぷらが食べたかったのですが、なかなか見つかりませんでした。
地元ではあまり食べないのでしょうか。
そこで、信州名物といえばお蕎麦。ということでお蕎麦を食べることにしました。
今回訪れたのはこちらのお店。
その名も十割蕎麦屋。
一枚板のカウンターがあり、店内の雰囲気がオシャレです。そして、従業員の方もおしゃれでとても居心地の良いお店でした。
今回はとり天と十割蕎麦を食べたのですが、どちらも絶品。とり天は軽く塩味がついていました。そして、お蕎麦はさすが10割蕎麦という感じで香りもよくそれでいて、歯ごたえもしっとりとおいしかったです。
旅先でいい店を選べると幸せな気分になります。
お目当ての温泉
今回の諏訪小旅行のメインイベントの一つの時間がやってまいりました。
この建物なんだと思いますか?古き良きホテル?それとも会議場?役所?
いろんな想像が膨らみますがこれなんと温泉なのです。
片倉館という日帰り温泉施設です。千人風呂というお風呂があります。
もともとはシルクで有名な片倉という会社が社員のために昭和初期に建てたという施設。
外見だけでなくお風呂の中もローマ風で彫像があったり、ステンドグラスがあったりととてもおしゃれなのです。
浴槽のなかには玉砂利が敷いおり歩くと足裏が刺激されて気持ち良いです。そして、深さもかなり深いので立ったまま入浴できます。
しかし、1000人は入れるかなというとそれは微妙な広さでした。立ってれば1000人は入れるかな。
チーズケーキを買う
上諏訪に行ったら欠かせないのがもう一つあります。
それがこちら
その名もチーズアントルメ。
諏訪駅のすぐ近くにある洋菓子屋さんの丸安田中屋というお店で売っています。
本当においしいチーズケーキです。甘さ控えめかつ外はサクサク中はしっとりな味わいは絶品です。
諏訪のお店ではイートインもできるようでした。
そして、お持ち帰り用に冷凍した状態で売ってくれて保冷剤もつけてくれます。
秋宮と春宮
秋宮と春宮の最寄り駅は下諏訪駅です。
どちらも駅から適度に距離があるので頑張って歩こうと思えば歩けると思います。
今回は行きませんでしたが、以前行ったときはより距離のある春宮へまずは歩いていき、そこからタクシーで秋宮に行き徒歩で駅まで帰ってきました。
春宮も秋宮もより自然と調和した神社という印象です。
公共交通機関で諏訪地方へ行き、諏訪大社(前宮・本宮・春宮・秋宮)を全部徒歩で回るのは時間的に難しいと思います。どこかのタイミングでタクシーでの移動が必要不可欠であるとおもいます。とりあえず、茅野から下諏訪への移動は電車で移動が必須ではないでしょうか。
諏訪地方を小旅行してみて
いつもは山に行くときに通過するだけだった諏訪地方。
街歩きをしてみると諏訪大社だけでなくいろいろな歴史に触れることができます。
そして、諏訪湖を代表する自然美。遠くに南アルプスや八ヶ岳を眺めることができる絶景。あと、温泉もあったり、ワカサギ釣りもできたりいろんなことが楽しめる街だとおもいます。
東京からもそんなに遠くないのでぜひみなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ラノベ古事記
諏訪大社を訪れる前に日本の神話に触れてみてはいかがですか?