にっぽんひゃくげざん

のんびり登山日記 絶景+グルメ=ゆーとぴあ

MENU

【2015年7月】 北岳に登った話

 

 

過去の思い出日記です。

あの当時は無理なことをしていたなーと反省

台風到来から予定変更

7月の3連休に北岳に登ろうと思いかなりまえから夜行バスを手配しワクワクしていました。 
しかし、その日が近づいてくるにつれて不穏な空気が。。。 
なんと夏の風物詩台風到来です。 
見事に台風の影響により南アルプスの林道が封鎖され、予定していたバスも運休になってしまいました。 

悲しみにくれているヒマはありません。急いで特急あずさを手配し、ついでに広河原山荘の宿泊も手配し、予定を1日ずらして広河原へいきました。 
我ながらなんという予定の変更力でしょう。 自画自賛です

 

f:id:galacy_mountain:20190425223324j:plain

広河原

ここが広河原のバスターミナル的なところです。 


広河原山荘に泊まる

 

f:id:galacy_mountain:20190425223424j:plain

広河原山荘

 

そして、これが前泊に利用した広河原山荘。 
なかなか綺麗なところでした。 
シャワーあるとか言ってるけど全部ぶっ壊れてました。 (2015年当時)

夜ご飯も 

f:id:galacy_mountain:20190425223506j:plain

広河原山荘のごはん

豚肉が出たりして、さすがふもとの山小屋って感じでした。 

14時ごろついたので近くを散歩したりしてすごしました。 

で、夜ご飯も食べ終わって明日に備えて寝ようと思ったら。。。 
ぐごおおおおおおおおお!!ぐごおおおおおおおおおお! 
その日は30人くらい泊まったのですが、みごとに唯一のイビキおっさんの隣を引き当ててしまいました。 
本当にうるさい!雲取山荘に続き2回目のイビキさんです。 
耳栓していてもイビキは突き破ってくるのですね。イビキの騒音突破力はたまったものでないです。 
鼻つまんでやろうかと思いましたが、かわいそうなのでガマンしました。 

 朝を迎え出発をする

そんな感じで寝たのだか寝てないのだかよく分からない状態で、朝を迎え 
とりあえず4時半ころにご飯を食べ、5時ごろに出発しました。 
山小屋の人いわく 
「今日はいい天気になるので帽子とかで熱中症対策をしてください」なんていっているから 
山日和になるなーなんて思いながら出発! 

とりあえず大樺沢のコースを使って登ります。 
こっちのコースは沢沿いをあるいていくので結構涼しげ。 
昨日のイビキも忘れウキウキ気分で登りました。 

f:id:galacy_mountain:20190425223551j:plain

桟道

 

f:id:galacy_mountain:20190425223633j:plain

渓流


 


目の前には昭和大学医学生のお兄さんとかもいました。 
山小屋で先生!!って呼ばれていた人あの人お医者さんだったんだなーって 
思いながらみていました。 
先生は夏山でもピッケル装備です。なんかカッコイイ 

f:id:galacy_mountain:20190425223723j:plain

先生


 

昭和大学の人たちは北岳山荘でバイトしながら診療所もやるみたいです。 
そんなところで働いていた医学生が開業したらその病院いってみたいなー。 

さて、何事もなく無事に登り二俣地点まで参りました。 

f:id:galacy_mountain:20190425223824j:plain

雪渓


 

二俣から雪渓を望む。 

ここはトイレもあってちょっとした休憩ができるところですので、 
まずはここで休憩をとりましょう。 
自分は迷わず右俣コースへ進みます。八本歯のコルへは行きません。 
八本歯のコルの方が登りは早く頂上へ行けるみたいです。 

そういえば、友達でおんなじ苗字のセレブT女史もこの日に北岳登るっていっていたので、山頂で会えたらいいねーなんていっていたのを思い出しながらスマホをみたらセレブ女史から 
「駐車場にとまれなーい!」なんてメッセージが入っておりました。連休はふもとの駐車場かなり混むみたいです。 
後で聞いたのですが、5時ごろついたのに止められたの8時だったそうです。 

そんな感じでまた何事もなくでも上の方をみるとかなりガスってます。 
でも、広河原山荘のお兄さんも天気よくなるっていってたから朝だけかななんて思いながら登りました。

f:id:galacy_mountain:20190425223915j:plain

雲がもくもく


 

天候悪化

 

しかし、一向によくならない天気。 
順調に想定していたコースタイムより2時間ほど短縮して肩の小屋まで30分の地点にきました。 
そしたら、ポツポツポツポツ。 
ちょっとだけ小雨が降ってきました。 
寒くなってきたので、とりあえずレインウエア上だけ着るかということで上だけ着ました。 
この選択があとで後悔する事になるのです。 

まずは肩の小屋へ向けて出発です!!しきりにガスが濃くなってきます。 
といってもまだ道もきちんと見えるし大丈夫。 
でも、ちょっと空気が薄くなってきた感があります。 
霧のせいで意外と色んなところが濡れてきます。 
でも、ズボンは撥水加工なのでまだまだ大丈夫だなーなんて思いながら肩の小屋へ到着。

さむいさむいってことで 

f:id:galacy_mountain:20190425224006j:plain

ホットミルク


ホットミルクを頼んでみました。 
そして、広河原山荘で頼んでおいたおにぎりを食べました。 

結構霧濃くなってきたな。どーしよう。 
進むか戻るか迷いました。 
でも、晴れるって言ってたし進んでみよう。 
予定では北岳山荘に泊まるつもりだったので進みます。 

ここでもレインウエアの下を履くのを忘れる。。。 

 

そして山頂へ

 

さて、北岳山頂へ向けて出発!!! 
出発したはいいものの一向に薄くならない霧。 
そして、強まる風。 
横から降る雨。 
なんだろうこの苦行。でも、ここまで来たら進むしかない。 
戻っても今からだったらバスもない。 
そして、肩の小屋も満員で泊まれない。 
にっちもさっちもいかない状態でもはや進むしかない。 

f:id:galacy_mountain:20190425224109j:plain

霧の中




やっとのことで山頂へ到着!!! 

f:id:galacy_mountain:20190425224153j:plain

山頂

f:id:galacy_mountain:20190425224237j:plain

看板



 

暴風雨で顔の半分はびしょ濡れで半分は濡れていないという風の強さを物語る経験をしました。

そして、未だにレインウエアの下を履くのをわすれる。

 

嵐到来

 

ここでも、帰ろうかどうしようか迷いましたが、もはやここから帰ったところで、ふもとに何時につくか分からないので進むしかありません。 

でも、このときからかなりの突風が吹き荒れ始めてました。 
とりあえず、稜線の道は風が吹いているとキケンということなので 
回り道を選んで進みます! 

でも、霧が出すぎて道が分からない! 
すれ違う人がお互いにこの先の道がどうなっているって教えあいながら進みます。 
2メートル先も見えないのです。 
頂上付近は登山路がわかりにくいので知らない人同士協力し合って進みました。 
外国の人にも英語で聞いたり教えたり!意外と自分英語話せるじゃんなんて思いながら 
なんとか進みます。 


お兄さん吹っ飛ぶ

 

たぶん晴れていれば北岳山荘がよく見えるあたりにつきました。 
背の大きいお兄さんとその彼女が自分の後ろにいて 
風つよいですねーとか道分からないですねーとかいいながら 
突風が吹くたびに立ち止まっていました。 
次の瞬間、 
後ろにいたお兄さんが消えました!!! 
なんと風で吹き飛ばされたのです。自分はストックを地面について踏ん張っていてなんとかなったのですが、お兄さん油断したようです。 
でも、吹っ飛んだのは山側の方だったので岩の上に座っていました。 
よかったー。 


北岳山荘到着


そんなこんなでやっとついたよ北岳山荘。 
でも、受付に行列!!とりあえずレインウエア脱いだヤツが受付に並べる権利があるっていっているのでレインウエアを乾燥室に脱ぎ捨ててきます。 

受付のお兄さん「今日は布団1枚に3人なります」 
うわ!噂にまで聞いていた布団1枚に3人!とうとう雑魚寝デビューの日がキターー!! 
なんて思って自分の部屋に行きお隣の人に「こんにちわ」っていいました。 
そしたら、 
「今のところお兄さんその布団に1人やで」大阪の人のようです。 
そんな感じでしばらくたっても自分の横に人来なかったので、布団1枚占領できるようでした。 
でも、横の大阪のお兄さんに半分譲ってあげました。 やさしさ。

下レインウエアを着ていなかったのでパンツまでずぶぬれ。とりあえずトイレにいってズボンを着替えてきました。替えのズボン持っていてよかったー。 

 

難民キャンプ


大型連休の北岳はこんな感じらしいです 。
ほぼ難民キャンプみたいな・・・

f:id:galacy_mountain:20190425224400j:plain

難民キャンプ


それでいてみんな雨でぬれているのでなんだかもう・・・


北岳山荘の夜ご飯はこんな感じ

f:id:galacy_mountain:20190425224443j:plain

北岳山荘のごはん




そんな感じで夜もふけていき、おねむの時間です。 
さて、また今日もきましたーーー! 
山小屋イビキ3連発!大フィーバーです!!! 
もう昨日も寝てなくて、眠いのに寝れない!!! 
イラッ☆ってかんじです。 
しかし、自分は思いついてしまいました。 
ウォークマンを持っていたことを思い出し徐に取り出しウォークマンをすごく小さい音量で聞きます。そして、ノイズリダクションのスイッチオン! 
あら不思議イビキの音が全く聞こえません。さすが世界のソニー。 
ソニーの技術は世界一! 

そんな感じで無事に寝れました。 

 

翌朝


朝、とりあえず晴れていましたが風が強い! 
強すぎる。 



 

3分間を10秒にまとめた動画です。 
これでも風の強さがよく分かります。 

 

間ノ岳へいけず・・・ そして下山

 

本当は間ノ岳まで行こうと思ったのですが、北岳の2倍の風になるという間ノ岳 
吹っ飛ばされるといけないので断念しました。 

そんな感じできれいな景色を見ながら下山です。 

f:id:galacy_mountain:20190425224531j:plain

下山


 

f:id:galacy_mountain:20190425224607j:plain

なんだこれは!




でも、なんか今日は調子が出ない。 
足が進まないというかいつものスピードがでません。 
高山だからかななんて思いつつ、のんびり進むことにしました。 
そして、頂上と八本歯のコルの分れ道。 
今日もまた頂上はガスってます。 
ちかくにいたおっちゃんが 
「八本歯のコルはそんなむずかしくないべー」っていうので八本歯のコルから下山することにしました。 
途中で若者二人組みと写真を取り合いながら下山をしていたら 

f:id:galacy_mountain:20190425224654j:plain

若者の登る



若者いきなり岩によじ登る! 
でも、写真でみると怖そうですが実際行ってみると足場はしっかりしてました。 
こわくてあういう風には立てませんでしたが。 

f:id:galacy_mountain:20190425224742j:plain

はしご

 

 

八本歯のコルはハシゴはいっぱいあるのでハシゴ嫌いな人にはちょっと難しいかも。 

f:id:galacy_mountain:20190425224836j:plain

歩く

で、無事に二俣まできましたので、時間が有るので 
白根御池小屋方面に目指すことにしました。 
またこの選択が誤りでした。 
意外と二俣から白根御池に行く道は険しいです。 
なんとか白根御池につくことができましたが、どうもいつものように歩くスピードがでません。 
そういえば、朝からなんも食ってないなーなんて思いましたが、昨日北岳山荘でお昼のお弁当頼もうとしたら 
「君のスピードなら昼ぐらいに下につくから下で温かいもの食べなさい」とかいうから頼まないで降りてきてました。 
でも、行動食も底をつき。。。 

 

白根御池でソフトクリームを食う

 

そんなこんなのうちに白根御池に到着 

f:id:galacy_mountain:20190425224911j:plain

テント




f:id:galacy_mountain:20190425224949j:plain

ソフトクリーム



しかし、何を血迷ったのかジュースとソフトクリームしか頼まないという暴挙にでます。
下りだからいいかなーなんて思っていたのがまた間違え。 

広河原山荘でおいしいのたべよーって思って何も食べないで下山。 
意外にも白根御池から広河原結構な急登です! 
ということは下山もつらい。 
なんかヒザに力が入んなくなってきました。 
これが俗に言う「シャリバテ」かっこよくいうと「ハンガーノック」 
「もうこれ無事に帰れるの?」なんて思いながらチビッコにも抜かされ降りてきました。 

 

なんとか下山完了


広河原山荘が目に入ったときは涙が出そうになりました。 
しかし、そんなこんなでも想定した時間通りに降りてくることが出来ました。 
余裕を持った下山。すばらしいですね。 

広河原山荘でご飯を食べようと思ったのですが、帰りのバスがめちゃ混み 
なので何にも食べないで甲府までいって甲府でお弁当を買って帰路につきました。 

本当につらかったけど下山すると楽しさしか残っていない。 
相変わらず山登りは不思議なものです。